星バブログ

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【平ジェネネタバレ】火野さんの摑むもの

平ジェネ観てきました。

※平ジェネのオーズパートのネタバレをしています。テレビ放映のオーズ本編のネタバレもガンガンしています。ご注意ください。

オーズパートを観てメチャクチャ感動したため、感想を書きます。台詞等はメモしたわけではないため細部違っているとは思いますがご了承ください。

オーズ本編について

とある理由からオーズを今年の頭ごろ急に見始め、一気に見て信じられないほどハマりました。ちなみにライダーは昭和平成合わせて何作品か見たことある程度です。

なんでハマったのかというと、ヤミーやグリードなど敵のデザインがシックでカッコイイ、話が面白い、など色々理由はありますが、何より火野さんの「尋常じゃなさ」がメチャクチャ胸にきてしまったのが大きいです。

ニコニコしてる割にたまに自分の過去や夢のことを聞かれると目に光がなくなる火野さん、ボロボロになってもニコニコしてる火野さん、ニコニコしてる割にたまに狡猾さを見せる火野さん……。

常にニコニコして、困ってる人にアドバイスを行い、ライダーとして人を救っているのに、なんか怖い!自我がメチャクチャ強いのに自分のことはどうでもいいのか自己犠牲を自己犠牲とも思わず死にそうになっても悲しい素振りも見せない火野さん、怖すぎる……。

人助けには敏感なのに、最初から自分のことを守ったり人の手を借りるというような普通のことが一切出来なかった火野さん。自分のことを人に話すことも出来なかった火野さん。

途中で比奈ちゃんが「映司くんは神様じゃない」「映司くんのことは誰が助けてやれるの」と言っていたけど、私もそれを見ながら「本当だよ!!誰か頼むよ!!」と膝を叩いていました。

そんな火野さんのことが心配で心配で最終話まで一気に見ました。

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最終話でやっと「(文字通り)困ったら人の手を借りる」ということを経験できたというか理解をすることが出来た火野さんでしたが、私が見ていてひとつだけ本当に可哀想だなぁと思ったことがありました。それが、最終的にアンクの手を掴んであげられなかったことでした。

火野さんは昔、目の前の少女を助けられなかったことがきっかけで心を閉ざしてしまっていましたが、最終話でも結局相棒のアンクの手は掴んであげられなかったんですよね。アンクは「お前が掴む腕ははもう俺じゃないってことだ」と言っていましたし、火野さんも前みたいに強情じゃないけど、それでも火野さんは絶対に掴みたかったと思うし、絶対に後悔してるだろうな〜。だからこそずっとアンクにもう一度アイスを食わせてやるために頑張ってるんだと思います。

 

 

 

 

−−−−−−ここから平ジェネネタバレ−−−−−−

 

 

 

 

 

 

やっと掴めたアンクの腕

そこで、平ジェネなんですよ!まぁ一瞬でも見ればすぐ分かる、メチャクチャ分かりやすい最終話の空のシーンとの対比だったと思います。あのシーンで火野さんが言っていた「例え偽物のアンクでもいい」的な台詞からしても……これは穿った見方すぎるかもしれませんが、とにかく火野さんは「自分のためにもアンクの腕を掴みたかった」んじゃないかなぁ……と思いました。勿論火野さんは手の届く範囲の人は全員助けるだろうからそういった意味もあるとは思いますが。

あのとき掴みたかったアンクの腕、やっと摑めたんだなぁとメチャクチャ感慨深かったです。いや、本当に良かった!火野さんはこれで少しは救われたかなぁ……。あのときの掴めなくて消えてしまったあの腕ではないけど……。

アンクの不完全な復活

そして、アンクは復活を遂げますが、あれって完全復活ではないですよね。アンクにとってはグリードとしての復活が完全復活なのか(これはアイスが美味しく食べれないから違うと思う)、それともまた人を乗っ取るのが完全復活なのか(これも違うか……)、人として誕生するのが完全復活なのか……みたいなのは分からないですけど、火野さんにコアメダルを三枚渡しただけで消えてしまうような状態では完全復活ではないと思いました。

それに、戦いが終わったあとの最後のシーンで火野さんがアンクにアイスをあげるシーンがありましたが、最初遠景のシーンでは火野さん一人でしたよね……。アイスをさぁあげるぞという段階でメダルから出てきたような感じで……。やはり復活のきっかけでもあった他のコアメダルとの共鳴みたいなものがなくなったからでしょうか。

最後のシーンのアンク

あのシーンのアンク、火野さんにしか見えていなかったんじゃ……。そのくらいの儚い感じに見えました。あのシーンを見てて、お盆やお彼岸のときに仏壇やお墓に故人の生前好きだったものを備えているみたいだなぁ……と思ったりもしました。お饅頭とかを袋から開けてあげて、匂いだけでも……みたいなアレです。考え過ぎというか思考が飛びすぎだとは思いますが、アイスをガッツリ食べずにペロッと舐めただけだったからそう見えたのかもしれないです。これは全て私の想像ですけど、アンクが消えたあとも世界を旅する中で火野さんってああやってアンクにアイスあげてたんじゃないかなぁ。

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ここ、本当に良かったなぁ……他のレジェンドライダーとの明暗の対比もありましたし。個人的には直前の弦太朗との対比が凄いなぁと思いました。沢山の生徒や仲間(弦太朗的にはダチか?)に囲まれて青空の下笑顔の弦太朗と、一人廃墟のようなところに逆光で佇む悟ったような表情の火野さん……。それであのBGM……。

続編として

私はあまり続編というものが好きではなく、綺麗に終わったものは綺麗に終わって欲しいと思うタイプなので、どんなにいい続編でもつい「蛇足じゃないか?!」と思ってしまいます。

ただ、今回はそうは思わなかったですね。火野さんに最後に残された後悔と罪悪感少しでも軽くしてあげて、今後の人生を前向きに生きていけるなら良かったなぁと思います。なんていうか私も安心してまたオーズ本編が見返せるなぁ、と思ったり……。

アンクも、やっぱり寂しいじゃないですか……良かったなぁ本当に……。アイス、また食べられるようになるといいなぁ。

MEGAMAXで「アンクは未来で復活を遂げる」ということは暗に示されていますし(多分……)、きっと復活はすると思います。火野さんはおじいちゃんになってるかもしれないけど、またちゃんとした形で会えるといいなと思います。

……くらいの想像の余地を残してくれて本当に今回の平ジェネ、素晴らしかった!完全復活して火野さんとアンクが肩組んで夕日に向かってアイス食ってたらどうしようとかちょっと心配していたところもあるので……(それはそれで見てみたいですが)。

今回でやりきった感が感じられたので次はない気もしますが、今後もし続編があるとしても、きっと大丈夫という感じがすごくしました。

変身シーン最高!

急に話は変わりますが、変身シーン、すげえかっこよかった!あの「変身!」までのタメというか、あの緊張感!気合!いや〜もうアレを見るためだけでももう何回か観に行きたい。Blu-rayが出たら狂ったように再生してしまいそうです。それこそ最終話の変身シーンレベルの気合の入り方、最高!!

見た瞬間仮面ライダーになりたい!!と思いました。そんなタイミングで、映画観たよね?というタイミングで出るプレバンのオーズのベルト……もしかして私も仮面ライダーになれるのか?!か、買うに決まってるじゃん!!う、うまいな、売り方が……!

登場シーンも最高!

火野さんがちゃんと出てくるシーン、メチャクチャ良かったですね!万丈が落ちそうになるところをガッ!と掴む逞しい腕!エスニックファッション!もう地面に穴が開いた瞬間「くるぞ!!」という予感がヒシヒシと感じられましたが、いや、良かった!

出てくるコンボも最高!

ガタキリバ、好きなんですよ!いかにも仮面ライダーっぽい昆虫感、なにより増える!強い!あとあの多重セイヤーッ!がハチャメチャ感が強くて良い(今回はなかったですが)。CGがヤバくて予算がヤバいと聞いたので出てきた時は驚きました。まぁ、敵いっぱいいたし、一気に倒すならアレしかない!

タジャドルもいいですよね〜〜〜来るとは思ってましたけど、実際くるとまた感慨深い……。最後、セイヤーッ!からの爆発、炎をバックにこちらへ振り返るスローモーションのタジャドルコンボのオーズ……か、かっこいい〜〜〜!セイヤーッ!が聞けただけでも満足!よく言う単語や印象的な台詞はあっても「宇宙キターッ!」的な毎回これを言うというのがオーズは無いですし、セイヤーッが実質決め台詞みたいなところありますよね。セイヤーッはどこから来たんだとかいろいろ考えるとまた長くなるのでやめときますが……。

プトティラコンボが最強コンボということになってるとは思いますしプトティラすごい好きなんですけど(尻尾とか特に、あと周りがバリバリ凍ったりしてメチャクチャかっこいい)いや、タジャドルだよな……うんうん。

平ジェネ本当に面白かった

全体で見るとオーズパートの力の入りようが凄すぎた感じはしましたが、平ジェネ、面白くて何回でも見れそうな作品でした。見たことのなかったライダーもいたのでポツポツ見ていけたらいいなぁと思います。

(とうえいとくさつファンクラブさん、もうちょっと見やすいUIにしてください、お願いです……)