星バブログ

好きなものに関する感想や思ったことを書くブログです。

強い人間は孤独である必要があるか

好きなものに対して書くブログなので突然プロレスの話をし始めます。これを見る人が誰なのか分からないんで登場人物紹介用にまた謎の図を用意しました。(図が書きたいだけ)

私は2人組というのが好きで、WM*1、KUROFUNE*2も好きですが、ゴールデン☆ラヴァーズ(以下G☆L)というユニットを応援しています。今回は私が応援してるケニー・オメガ選手と、彼が組んでいるG☆Lの話をします。

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試合とかの話はあまりありません。どんな試合が好きかというのは好みもありますからね(元も子もない)。誰かに語りかけたと思えば自分に語りかけてるみたいな謎の文章になりますが気にしないで下さい。

つらそうなケニー

9.15の広島大会、ケニーがなんかつらそうでしたよね〜。

コンディション的に、前哨戦から見ててもG1のときほど万全じゃなさそうでしたし、それもあると思いますけど、普段みたいにニヤッとしてたり余裕のある感じじゃなかったのが珍しいな〜と思いました。

試合もかなりつらそうで、まぁ対戦相手がつらそうなのはいつものことなんですけど、今回はケニーも同じくらいつらそうだった。試合もつらそうだったし試合後もつらそうだった、身体的にもつらそうだったですけど精神的にも相当つらかったんだろうなというのが感じられた。

試合後のマイク

気になったのが試合後のマイクで、いつも上から目線だったりして「ハァ〜あんな試合してよくこんな余裕綽々で元気だなぁ」なんてニコニコしながら見てましたけど、今回はあまり立ってもいられなさそうで気になった。それに加え、飯伏さんへの感謝(自分が強くいられるのは自分だけの力じゃないと言ったようなこと)とどこへ行っても一緒だよ、約束したもんね(何を?再戦を?一緒にいることを?)みたいなことを言っていましたね。

その約束が果たしてIWGPやろうぜということなのかタッグのベルト狙おうぜなのか、またはそれとは全く関係ないことなのか、きっと2人の間でしか分からないことでしょうから推測することしかできないですが。

男は1人で頑張るべきなのか

ケニーに飛んでる国内外からの「◯◯(差別的文言)野郎」「男なら別れて独り立ちしろ」みたいなリプライ、まぁ普通にレスラーからもコメントで言われたりしてますけど、それへのアンサーでもあると思う。

ケニーの言うchange the worldってのはそういうのも入るんじゃないかなと個人的には思ってるんですよ。男なら1人で頑張るもの、プロレスラーなんか強さの象徴なわけで、それこそ家で奥さんや子供が支えになってるとしても仕事では1人で頑張るのがカッコイイみたいなのがあるじゃないですか。

シングルプレイヤーとして一流目指すなら周りは全員敵だし、タッグを組んでようがチームだろうが全員ライバルですから、たしかに1人で頑張らないといけない。それが普通の価値観だよなと思うし、だからこそ「お前らライバルなのにベタベタしやがって」「そんなんじゃ強くなれないぞ」とか言われるんですよ。

それもめちゃくちゃ分かるし1人で戦う人間は男女関係なくかっこいいですよね。孤独なヒーローはカッコいい。でも、そうじゃない人がいてもいいと思う。そんなにプロレス長く見てるわけでもないから断言できないけど、なかなかこんな周囲…というかパートナーへの感謝を述べるチャンピオンいないですよね。チャンピオンは1人で最強なので別に周りの人間に感謝する必要ないですから。

私はあんなにフィジカルが強いのに弱さを見せて感謝できる人って素敵だなぁと思いますけど、プロレスは夢を与える仕事ですから、孤高であって欲しい人とってはきっと面白くないんだろうな。

1人で強くなれたのは間違いないけどという話

たまに思い出すのが、確かケニーがG1で優勝した後に東スポのインタビューでした「一人は…さびしいじゃないか」という発言*3です。

私はケニー初来日時から追ってるようなコアなファンではないですけど、ddtにいるころのケニーと飯伏さんの差というのは気になっていました。G☆Lは「スターである飯伏さん」と、ケニーのチームって扱いでしたよね。私はケニーが好きでG☆L見てましたから納得いかないことも多かったです。

それにddtには総選挙があるから人気が数値で出ちゃうじゃないですか。総選挙でのケニーの姿は本当に見ててつらかった。特にddt辞める直前の最後の総選挙結果発表でのケニーの悲しそうな顔と当然のように大人気の飯伏さんの差が物凄く感じられてつらかった。

そんな中ケニーが新日に移籍することが決まった。飯伏さんみたいに2団体所属ではなくddtはきっちり辞めての移籍ということで、相当な覚悟が感じられた。正直ファンとしてはめちゃくちゃ不安でした。男色先生(だったかな?)が最後の試合で言ってた通りコミカルな試合なんてもうできないだろうし、新日も見ていた身にとっては新日のスタイルにケニーのスタイルが合う気もしなかった(今もピタッと合っているかというと微妙な気はしているのですが…これがいわゆるイデオロギーという感じですかね)。

ケニーの素敵な個性が潰されてしまうのは嫌だな〜というオタクの業ですけど。それに新日って歴史ある国内メジャー団体だから生え抜きが大事にされるイメージがあり、インディーからキャリアをスタートさせてる中途入社みたいなケニーはやりづらいんじゃないかと思った。

その後は日本語マイクも封印して鬼カッコいいクリーナーになり(銀髪にサングラスに黒革コートはほんとクールでかっこよかった)、まぁ人気も出てよかったですけど、悪ぶってるケニーが素のケニーではないのは一目瞭然でしたから複雑な気持ちではあった。ただ1人で頑張ったことでいつまでも2番手でいる状況からは脱却することはできた。

孤独な状況下でやるべきことはやった

そんな中初出場・初優勝したG1ではケニーの感情が段々見えてきた気がしました。こんなに日本と日本のプロレスに尽くしてるのにファンが自分を応援してくれない、みたいなのの吐露があったり、アッチ行かない発言もあって、自分の言いたいことが言えるようになって良かったと思った(これもオタクの業です)。その後色々あって、G☆Lが復活して、ケニーにも笑顔が戻りましたし、いや、良かったですよね。

クリーナーが好きな方からしたら「え、誰?」くらいの変貌で、しかもそれがキャラ変という感じでもないからまぁ戸惑いもあったろうに思う。今のキャラあんま好きじゃない人もいると思う。ベルトを切って飯伏さんと2人で分けたいとか、ファンが元気付けられることはベルトより価値があるみたいなこと言いますからね(私は素晴らしいと思うけど)。ヤングバックスが以前何かで言っていた「彼の選択には正解も間違いもあるけど、その時その時でベストな選択をしてるし、そこが人間的で応援したくなるんだ」みたいなことなんでしょうか。

孤独であることは必須か

急に9.15の話に戻りますけど、バックステージコメントでシリアスなコメントを残した後(上の動画5:45ごろ)、飯伏さんが現れたらニコニコして「そばにいてくれてありがとう、これからもゴールデン☆ラヴァーズで…」とケニーが言ってて、その悲痛な感じに個人的には凄く衝撃があった。分からないんですけど、ケニーは今凄く不安なんじゃないかという気がした。イデオロギー論争で負けたらそれこそ居場所がなくなるかもしれないし、それでまた孤独になることや今まで命をかけてやってきたことがリセットされるのを恐れてるような気がした(ポエム)。ケニーはオタクに与えてくれてばかりだから、オタクからすると何もできることはないんだけど、ケニーがそれを望むなら飯伏さんはずっとそばにいてくださいと思った。

今回の試合、飯伏さんは解説があったからセカンドにはついてなかったですよね、だから見てる方からしたら何もしてないじゃねーか、力になってないじゃん、しかも最後のマイクで急になぜ飯伏さん?と思うかもしれないけど、きっとケニーからしたらそういうのは関係ないんだなと思った。一緒に戦ってる気持ちなのかもしれない。

ケニーはとても厳しい中いろんなものと戦っており、そこでG☆Lを組めてるという事実が必要なのか、こうして一緒に活動をすることが必要なのか分からないけど、なんかそういうことなんだろうなと感じました。

2人組だってお互いライバルですけど、だからといってどちらかが優位に立つ必要はないっていうのをケニーは言いたい気もする。まさに前のG☆Lの2人には差があったけど、やっと2人同じ目線に立てたというのもあるのかもしれない。そんな中最後抱き起こされて去るときに笑いながら「やっぱり俺より強いんだね、イブシさん…」とか言うケニーはどんな気持ちなんでしょうか?

飯伏さんとケニーは生まれた国も違うし思想も向かう先も試合スタイルも完全にピッタリ一緒じゃないけど、試合になればピッタリ一緒になるのが素晴らしいと思う。それにお互いがいることで安心して戦えるならそれでいいと思うし、孤独であるのは必須条件じゃないってことを見せてくれるとオタクとしては元気が出るなと思いました。別に誰かを下げなくても、蹴落とさなくても1番にはなれると思いたいです、甘いかもしれないけど……。

(話はずれますが)ケニーはどこかにいくのか?という件

なんかグッバイ新日本が波紋を呼びそうな感じはしていて(壁打ちなので波紋を呼んでるのかすら分からない)、お前やっぱりWWE行くのかー!というのがありそうですけど、私は行かないと思う。正確に言うと「チャンピオンになったしやること無くなったから」という理由で行くことは無いと思う。というのもまだG☆Lでタッグのベルト取ってませんから、せめてそれまでは「やることがなくなった」なんて状態にはならないと思う。考え過ぎかもしれないけど、飯伏さんがヘビーのベルトを巻くまではいると思う。

で、それでなぜグッバイ新日本と言ったのかという話ですけど、グッバイ新日本というのは「古い価値観の新日」とさよならってことだと理解しました。その前にグッバイタナハシと言ってるし、そういう流れかなと。

あっ、これなんか私知ってるぞ……あっ!これlucky train!ですよ!*4

勿論匂わせも入ってると思いますけど、直近WWEに行った人で「俺行くかもな〜」なんて匂わせてから行った人1人もいないんでナシだと思います。

ケニーが行くとしたら「やること無くなった」じゃなくて、「ここではもうやりたいことがやれない」だと思う。ここに関しても「どうせ外国人は日本で名前売ったらWWE行くのがゴールなんでしょ」と思われて応援しきれないみたいなのを変えていこうという意思は感じるし、今までの「WWEに引き抜かれた!」みたいな感じにはならないと思う。それに新日を離れるとしても選択肢はWWEだけじゃないし、きっとケニーは自分が目指すものを実現できるところを選択して行くんだと思います。

そう考えるとやっぱり団体を背負うというのは違うのかもしれないな。団体箱推しだったり団体に帰属意識があるファンにとって引っかかるのはそこかもしれないな。私は団体を守るとかより個人に興味があるから気にならないのかもしれない。

もし彼が日本を離れてしまったらちょっと悲しいですけどね。ケニーが日本のプロレスとオタクのために凄く身も心も捧げてくれてきたのは間違いないですから、ここからなんとか価値観を変えていってほしいな〜。ドームで負けてしまったらどうなっちゃうのかな?怖すぎて1.4見れる気が全くしません。休みだけどなにか予定を入れて見ないかもしれない。それくらいオタクにとっても怖い戦いです。一旦忘れようかな。

 

見返したら文字数がヤバかったのでこのくらいでやめます……。

*1:アイカツ!に出てくるトップアイドルとガーデナー(新人アイドル)のアイドルユニットです

*2:ドリフェス!に出てくるとてもカッコイイアイドルユニットです

*3:【新日G1】初出場初優勝!ケニー・オメガが史上初の外国人覇者に | 東スポのプロレスに関するニュースを掲載

*4:歌詞貼っておくので見てください。こじつけです!!!!!!